楽天市場へ出店すると、日々の店舗運営で必ず使うことになるのがRMS(Rakuten Merchant Server)です。
楽天市場の商品登録や注文処理、売上分析、メール配信など、店舗運営に必要なさまざまな作業をRMSから行います。
ただ、初めてRMSを開いた方からは、
「機能が多すぎて、どこを見ればいいのか分からない」
「売上やアクセスは見ているけれど、その後どう改善すればいいのか分からない」
「全部覚えなければいけないのか?」
といった相談をよくいただきます。
RMSのすべての機能を、最初から覚える必要はありません。
むしろ重要なのは、
RMSの操作方法を覚えることではなく、RMSにある数字や情報を見て、次に何をするべきか判断できるようになることです。
この記事では、
- 楽天RMSとは何か
- RMSでできること
- 初心者が最初に覚えるべき機能
- 売上改善のために確認したい数字
- 数字を見て実際にどう判断するのか
- 初心者が最初から細かく触らなくてもいい領域
まで、楽天市場の実務経験を踏まえて解説します。
楽天RMSとは?

RMSとは、Rakuten Merchant Serverの略称で、楽天市場の出店者が店舗を運営するために使用する管理システムです。
RMSから、
- 店舗ページの構築
- 商品登録
- 受注管理
- 売上・アクセス分析
- メール配信
などを行うことができます。
RMSの主な4つの機能

R-Storefront|店舗構築・商品管理
- 商品登録
- 商品情報変更
- カテゴリ設定
- 店舗ページ作成
- 画像登録
- バナー設置
などを行います。
R-BackOffice|受注管理
- 注文確認
- 注文ステータス管理
- 発送処理
- 顧客情報確認
などを管理します。
R-Mail|メール配信
新商品やセール情報、季節イベントなどを告知し、リピート購入につなげます。
R-Karte|データ分析
売上やアクセスなど、店舗の状況を分析するための機能です。
RMSは全部覚えなくてもいい
おすすめなのは、
売上フェーズに合わせて、必要な機能から少しずつ覚えること
です。
【最初の1ヶ月】初心者が最初に覚えるべきRMS機能

1.受注管理・商品登録
最初はまず、商品ページを作成できる事と
注文された商品を間違いなく届けられること
を優先しましょう。
2.レビュー
レビューは単なる星の数ではありません。
商品改善やLP改善のヒントになる重要な一次情報です。
楽天大学を視聴してから使える機能がいくつがあり、レビュー返信はまさにこれになります!
レビュー返信はお客様にとっても店舗にとっても必要な機能になるので、まだ使えてない人は必ず楽天大学を視聴して機能を使えるようにしましょう。
3.店舗全体の売上・アクセス・CVR・客単価
まずは、
- 売上
- 注文件数
- アクセス
- CVR
- 客単価
など、店舗全体の大きな流れを確認します。
アクセス分析は、飛行機でいうコックピットのようなものです。
【売上が伸びてきたら】次に覚えたい機能

4.クーポン・ポイント
商品ごとの利益率や目的を考えながら使う必要があります。
5.R-Mail
例えば、
1,000円のお試し商品
↓
メール
↓
通常商品
↓
季節ギフト
という流れを作ることができます。
6.楽天SEO・検索順位/露出の確認
売上が伸びてきたら、
楽天市場の検索結果で商品がどの程度露出しているか
も確認します。
例えば、
「父の日 ギフト スイーツ」
というキーワードを狙っているにもかかわらず、検索結果でほとんど表示されていないのであれば、商品名やキャッチコピーなどを見直す必要があります。
一方、検索結果には表示されているのに売れていないのであれば、
- 商品画像
- 価格
- レビュー
- ギフト対応
- 商品ページ
などに問題がある可能性があります。
なお、検索順位や露出状況の確認は、RMS内の情報だけでなく、実際の楽天市場検索結果や外部分析ツールなども併用して確認する場合があります。
楽天運営で確認したい主な数字

店舗全体
- 売上
- 注文件数
- アクセス
- CVR
- 客単価
- 新規・リピーター
などです。
商品別売上・CVR
すべての商品を平等に伸ばそうとする必要はありません。
売れる可能性が高い商品へリソースを集中させることも重要です。
広告費・ROAS
RPPなどの広告を運用している場合は、
- 広告費
- 売上
- CTR
- CVR
- ROAS
などを確認します。
ここはRMSの通常分析画面だけで完結するというより、楽天の広告関連の管理機能も含めて確認するイメージです。
レビュー
低評価が増えてきた場合は、
- 味
- 包装
- 配送
- サイズ
- 価格
- ギフト
- 対応
など、どこに不満が集中しているかを分析します。
数字を見て「次に何をするか」が重要

ケース1:商品ごとにCVR・広告効率が大きく違う
効率の悪い商品の広告を減らし、効率の良い商品へ予算を再配分します。
効率の悪い商品に広告をかけても良い結果に繋がりにくいと思います。まずは、ROAS(費用対効果)の良い商品からかけていくようにしてみてください。
ケース2:ギフトシーズンなのに検索から売れない
まず、
そもそも商品が検索結果に表示されているか
を確認します。
表示されていなければSEOを必ず改善しましょう。。
表示されているのに売れなければ、商品画像・ギフト訴求・レビューなどを確認します。
検索流入を見ればどのキーワードできているかがわかります。もしも狙ったキーワードでそれが出来ていない場合は、今アクセスのあるキーワードを外さず狙っているキーワードを追加してみてください。
ケース3:売上が伸びたのにレビュー評価が下がった
レビューを分析し、
何に期待値ギャップが発生しているか
を確認します。
もしかすると自社の商品ページとお客様の期待値でギャップが起こっているかもしれません。レビューは、商品改善に繋がるデータです。何で低評価をもらってしまったか必ず分析をして、商品ページに反映させるようにしてください。
ケース4:入口商品だけ売れて利益が残らない
入口商品
↓
レビュー
↓
クーポン
↓
メルマガ・LINE
↓
本命商品
↓
ギフト
という流れを作ります。
RPPは始めやすいが、最初から細かく触りすぎない

RPPは楽天市場の中では比較的始めやすい広告のひとつです。
そのため、出店初期から活用すること自体が悪いわけではありません。
ただし、
- 商品別CVR
- 利益率
- ROAS
- CPC
- 広告経由売上
などを見ずに、
「とりあえず入札額を上げる」
「予算を増やす」
という運用をすると、広告費だけが増える可能性があります。
初心者の場合は、なぜこの商品に広告を出すのかを理解しながら、少額から運用するか、必要に応じて専門家と並走する方が安全です。
店舗ページ編集も最初から全部覚えなくていい

特に担当者が1人の場合、ページ制作に何時間も使うより、
- 商品
- 顧客
- レビュー
- 製造
- 発送
を理解することの方が重要です。
RMSのおすすめの覚え方
フェーズ1
注文とお客様を理解する
- 商品登録
- 受注
- 発送
- レビュー
- 店舗全体の売上
フェーズ2
売上を育てる
- クーポン
- ポイント
- R-Mail
- 楽天SEO
- 商品別分析
フェーズ3
高度な運用を理解する
- RPP
- TDA
- 広告配分
- 詳細分析
- 店舗制作
RMSでよくある失敗
毎日売上だけを見る
売上は結果です。
原因まで掘り下げる必要があります。
ある程度の段階でアクセスや転換率、客単価なども確認できるようにしましょう。RMSのTOPページにはざっくりとその3つが確認出来るのでまずはそこを見てみることから始めてください。
店舗全体の数字だけを見る
一部の商品だけが数字を悪化させている可能性もあります。
数字を見てすぐ広告費を増やす
広告の前に、
商品・価格・ページ・レビュー
も確認しましょう。
広告を始めるとしたらRPPですが、RPPで必要なのは魅力的なサムネイルとSEOです。広告を使う前にこの辺りがまず出来ているかを確認しておきましょう。
レビューを星の数だけ見る
重要なのは、
なぜその評価になったのか
です。
RMSは「操作するため」ではなく「判断するため」に使う

RMSを使いこなすことと、楽天市場で売上を伸ばすことは同じではありません。
重要なのは、
数字を見て、何が起きているかを理解し、次の施策へつなげることです。
例えば、
「この商品は検索には出ているのに売れていない」
「この商品は広告効率が悪い」
「レビューを見ると配送への不満が増えている」
と判断できれば、
- 広告を止める
- 商品名を変更する
- LPを改善する
- 包装を見せる
- 商品構成を変更する
- CRMを追加する
という具体的な行動につなげられます。
まとめ|楽天RMSは売上改善の「コックピット」
まずは、
受注管理
↓
レビュー
↓
店舗全体の数字
から始めます。
売上が増えてきたら、
クーポン
↓
R-Mail
↓
SEO・商品別分析
へ進みます。
さらに店舗が成長したら、
広告・高度な分析・制作
を理解していけば十分です。
重要なのは、
RMSを見ることを仕事にしないことです。
RMSで状況を確認し、
「次に何をするのか」
まで決めて初めて、分析に意味があります。
GOATでは、楽天市場の運営代行だけでなく、RMSの数字を使った改善、商品設計、広告、ページ制作を行いながら、将来的にクライアント自身で判断・運営できる状態を作るところまで支援しています。
ネットショップについて、より詳しく知ってみませんか?
ECのロジックを知れば、「出来るかも」が増えます。
「出来るかも」が実現したら、楽しくなります。
楽しくなると、より店舗運営が「楽」になります。





