「楽天市場の出店審査のやり方を知りたい」
「楽天市場の出店審査を申請したいが、うまくできない」
この記事は、そんな方に向けて書いています。
- 楽天市場出店審査は二段階。事前準備を整えて望むべき
- 書類審査
- 開店前審査(オープン審査)
- 楽天市場の出店審査にかかる期間はおよそ1ヶ月~3ヶ月
- 楽天市場の出店審査に落ちたら、原因を予想して再審査に備えよう
楽天市場の出店申請ができない!?申請までの流れを詳しく解説
楽天市場の出店審査は厳しく、つまずく店舗様も多いです。
この記事ではまず審査の全体像を把握し、続けて準備~申請~店舗オープンまでの手順を詳しく解説します。
楽天市場の出店審査は二段階
楽天市場の出店審査は二回あります。
詳しいやり方解説の前に各審査の特徴を説明します。
楽天市場の二段階出店審査項目
- 書類審査
- 開店前審査(オープン審査)
書類審査とは?店舗運営者の情報や取り扱い商材の審査
店舗運営者の情報や、商材に関する書類を提出して審査を受けます。取り扱い商材が規定内かや販売方法、強制退店歴がないかなどを審査されます。
判定が厳しい上、一度審査落ちしてしまうと再申請が非常に通りにくくなります。そのため、書類審査申請前の下調べが重要です。
書類審査対策を怠らず、万全の体制で臨みましょう。
開店前審査(オープン審査)とは?店舗構築の最終チェック
店舗が問題なく開店できる状態にあるかの審査です。
書類審査を通過すると楽天市場の店舗運営システムRMS(Rakuten Merchant Server)のアカウントが発行されます。RMSにログイン後、トップページや商品ページ、店舗についての情報登録や支払い方法の設定を済ませましょう。
RMSを使って審査申請を出し、承認されれば無事開店です。
楽天市場の出店審査の流れ 4ステップ
それでは楽天市場の出店に向けて、詳しい審査通過方法を4つのステップに分けて解説します。
楽天市場の出店審査の流れ
- 事前準備推奨!必要書類一覧
- 出店審査(書類審査)の申請方法
- 開店前審査(オープン審査)に通る店舗構築
- 開店前審査(オープン審査)の申請方法
事前準備推奨!必要書類一覧
申請を出す前に必要な書類を手元に揃えておきましょう。
法人と個人事業主で用意すべき書類が一部異なります。
【法人】楽天市場の書類審査に必要な書類一覧
- お取扱予定商材の販売にあたって必要な営業許可・資格等の書類(古物取扱、酒類販売、食品営業、医薬品販売等)
- 商材の写真
- 登記簿謄本(履歴事項全部証明書)
- 印鑑証明書 ※法務局登記済代表印が角型の場合、代表者個人の姓のみの場合、社名が異なる場合などのみ必要
【個人事業主】楽天市場の書類審査に必要な書類一覧
- お取扱予定商材の販売にあたって必要な営業許可・資格等の書類(古物取扱、酒類販売、食品営業、医薬品販売等)
- 商材の写真
- 登記簿謄本(履歴事項全部証明書)
- 住民票・印鑑証明書(共に契約開始日より3ヶ月以内に発行されたもの)
- 実店舗の写真
提出した書類の返却はありません。必要な場合は事前にコピーを取りましょう。
捺印にも指定があります。法務局登記済代表印(法人の場合)か印鑑登録済の実印(個人事業主の場合)を用意しておきましょう。
後のステップで楽天銀行の口座が必要になります。開設に時間がかかるので事前に作っておくとスムーズです。
出店審査(書類審査)の申請方法
前述の必要書類が用意できたら出店申込書を提出しましょう。WEB上で手続きを行います。所要時間目安は10分程度です。
まずは楽天市場出店申し込みページの「出店申込」ボタンから出店申込書フォームを開きましょう。事業形態や会社名、住所、代表電話番号などを入力します。
ページ上部の「全項目のヘルプを開く」を押せばヘルプが表示されます。ヘルプ内容にはフリーメールNGなどの細かい規程が含まれています。必ず確認しながら入力しましょう。ヘルプに書かれているルールから逸脱すると審査落ちの対象になります。
入力が終わったら「入力内容を確認する」ボタンを押して、出店申込書を提出します。
必要書類一覧で用意した資料を提出したら出店申請完了です。出店審査の結果を待ちましょう。
楽天市場の書類審査にかかる期間は2週間から1ヶ月が目安です。もし1ヶ月を越えても判定結果連絡がなければ運営に問い合わせるとよいでしょう。
開店前審査(オープン審査)に通る店舗構築
店舗オープンに向けて必要な準備を行います。
楽天市場が案内している目安日数は20日です。
店舗オープンまでにやることリスト
- 配送業者との契約
- 出店料振込
- 店舗でお客様が利用できる決済方法の設定
- 自動振替口座に楽天銀行の口座を設定する
- 店舗運営ルール検定試験に合格する
- 店舗ロゴを設定する
- 会社概要など店舗情報を登録する
- 商品ページを作成する
- トップページ(PC/スマホ)を作成する
- 注文の流れを理解する
楽天市場の店舗準備マニュアルが便利です。積極的に活用しましょう。
開店前審査(オープン審査)の申請方法
店舗の構築が完了したら開店前審査(オープン審査)の申請です。
審査されるチェック項目はこちら。対応漏れがないか事前にチェックしましょう。
あとまわしにしがちな項目は対応漏れが多いので注意しましょう。
対応漏れの多い項目
- 初回出店料の支払いは完了しているか
- 店舗ロゴ登録は完了しているか
- 配送料金表の作成がされているか
- 返品に関する改正特定商取引法に基づいた明記があるか
- 1カテゴリにつき最低1商品以上の商品登録があるか
楽天市場のチェックリストにはありませんが、他にも覚えておきたい禁止事項があります。
下記に該当していないかもあわせてチェックしましょう。
要チェック!審査項目外でも注意しておきたい禁止事項
- 楽天市場外部へのリンクやURLの記載は禁止。外部サービスにリンクを貼りたい場合は別途申請の必要あり
- 「電話・FAX・電子メールでの注文可能」、「掲載外商品の見積もりします」、「注文前に在庫確認をお願いします」といった記載は、課金回避行為にあたるためNG
- 店舗関係者による自店のレビューへの投稿等、ユーザーに混乱や誤解、迷惑を与える行為は禁止
- 楽天市場で集めた顧客情報に自社サイトの広告を行ってはならない
- 出店後、出店申込書に記載のない審査商材を新たに取扱う場合、別途審査が必要
チェック項目を全てクリアしたらオープン申請に進みましょう。
RMSの「各種申請・設定変更」ページ内、オープン審査依頼欄の「申請」ボタンから申請できます。
希望の営業開始日を入力して、審査申請を受けます。
楽天市場の出店審査に落ちた?審査にかかる目安期間
書類審査申請から店舗オープンまでは最短で1ヶ月、できれば3ヶ月程度見込んでおくと安心です。
ステップ | 目安期間 |
必要書類の用意 | 適宜 |
書類審査申請~審査結果通達まで | 2週間~1ヶ月 |
審査結果通達~店舗構築 | 20日程度 ※EC店舗システムへの慣れにより増減する。 |
オープン審査申請~審査結果通達まで | 1週間前後 ※土日祝・長期休暇期間未対応 |
楽天市場の出店審査に落ちた場合、再審査に通る方法
- 開店前審査(オープン審査)に落ちた場合
指摘を受けた原因に対処して再申請しましょう。 - 書類審査に落ちた場合
審査落ちの原因は原則教えてもらえません。後述のよくある原因パターンから該当している項目を探して対応が必要です。
書類審査はすぐに再申請してもほぼ確実に落ちると言われています。そのため一定期間をあける必要があるのですが、一定期間がどれくらいかも公にされていません。楽天市場の運営サポートに直接連絡をとって目安期間を聞くのが確実です。
書類審査に落ちる原因、よくあるつまずきパターン5つ
書類審査落ちの基準・理由は一切公表されません。
残念ながら不合格判定となってしまったら、よくあるNG例を見直して原因を探りましょう。
1.出店申込書の入力不備
出店申込書は正しく入力できていたでしょうか?ヘルプ項目を読み直し、NG例にかかっていなかったか確認しましょう。
2.取り扱い予定商品が禁止商品に該当していた
楽天市場では取り扱いできない商品があります。取り扱い予定として申請した商品がNG例に該当していないかを確認しましょう。
楽天市場の取り扱い禁止商品項目
- 法令で販売・所持が規制されているもの
- 公序良俗、モラルに反するもの
- 商品に関する契約等で譲渡・転売が禁止されているもの
- 悪用されるおそれのあるもの
- 青少年の保護育成上好ましくないもの
- 危険なもの
- 他人の権利・利益を侵害する可能性のあるもの
- その他当社が不適切と判断したもの
具体例は楽天市場出店案内ページで確認できます。
3.楽天市場外での店舗運営実績が不足している
明確な基準は公開されていません。頑張って実績を作り再チャレンジしましょう。
4.個人名義での出店だが、税務署に開業届を出していなかった
楽天市場に出店できるのは、法人または開業届提出済の個人事業主です。
5.すでに楽天市場で別店舗を運営している
2店舗目の出店は可能ですが、新規出店コンサルタントへの事前相談が必要です。
再審査申請までにやるべきことは不合格要因の解消
まずは予想した不合格要因の解消をしましょう。
NGポイントがひとつとは限りません。該当可能性のある全ての項目に対処が必要です。
書類に不備はなかったか、取扱商材は問題なかったかなどを確認しましょう。
楽天のガイドラインを読み直して見落としがないかを探すのもおすすめです。
店舗運営実績不足が懸念される場合は、楽天市場以外のモールに専念するのもよいでしょう。
なにより、再審査に臨む前に楽天市場のサポートセンターに連絡してアドバイスを求めるのが確実です。
どうしても審査に通らない場合は外注もあり!依頼できる項目を紹介
「記事を読んで情報を集めたが、なぜか出店審査を進められない」
「審査にとおるか不安なのでより確実なコースを選びたい」
そんな時は支援会社の手を借りるのも賢い手です。
ECの支援会社に依頼できる項目の例
- 確実に開店前審査(オープン審査)に通る店舗構築
- 店舗のイメージを決定づけるトップページ作成
- 売上に直結!買われやすい商品ページ作り
株式会社GOATでは他にもAmazonやyahoo!ショッピング、Shopifyなど主要ECモールのサポートも行っています。ECに関するお困りごとがあればお気軽にご相談ください。
- 楽天市場出店審査は二段階。事前準備を整えて望むべき。
- 書類審査
- 開店前審査(オープン審査)
- 楽天市場の出店審査にかかる期間はおよそ1ヶ月~3ヶ月
- 楽天市場の出店審査に落ちたら、原因を予想して再審査に備えよう
ネットショップについて、より詳しく知ってみませんか?
ECのロジックを知れば、「出来るかも」が増えます。
「出来るかも」が実現したら、楽しくなります。
楽しくなると、より店舗運営が「楽」になります。